スタンダードとニッチのバランス

昨日は、JINROの鄭さんと再開することが出来ました。
以前の記事はこちらです。
http://shokunogenki.blogspot.com/2010/11/blog-post_25.html

前回の有り難い出会いの後、早速庄内ホルモンでもJINROさんのマッコリを取り扱うことにしました。

以前は、韓国から直接輸入した本場の味に近いマッコリを売っていましたが、
これが中々売れませんでした。

その在庫が無くなり先日からJINROマッコリを売り始めたのですが、
これが結構売れているようです。

同じマッコリなのに何が違うのか？

ここには、商売の本質があると考えます。


もっとも簡単な商売は、今ある市場に低価格なものを投入することです。

５００円のラーメンを２９０円にしたり、
数百円のものを１００円にしたり、
１００万円以上するはずの車を、７９万円で売ると言ったり。。。

こんな感じで成熟した市場で価格破壊することが出来れば
お客様を集めるのはそんなに難しくないはずです。

ここで問題は、普通５００円のものを２９０円で売れるかということです。
この誰にでも出来ることではないことが出来るからその企業は儲かるのです。


一方、新たな市場を開拓しながら商品を根付かせるのは簡単ではありません。

携帯電話
パソコン
健康食

今では当たり前のものでも、その始まりは特殊な人達の小さな市場しか無かったはずです。
もちろん、この時期の商売は儲かりません。

人は知らない物を恐れます。
反面、みんなが知っているものに対してはとても無防備に受け入れます。

これを踏まえて商売することが必要です。

すでにみんなが知っているものだけを売る場合は、商品よりも価格が重要となります。
売るのは簡単ですが仕入や儲けの仕組みが出来ていないと、ただの安売りになり儲かりません。

反対に、みんなが知らないものは競合も少ないのでそれを欲しい人は高くても買ってくれます。
販売力や仕入など特殊な力がないと中々売れませんが、売れれば粗利は高いはずです。

そんなこと誰でも知っているのですが、大切なことはこの二つのバランスです。

安売りだけでも、マニアックなものだけでも偏れば消耗戦になるだけです。

このバランスが上手に取れている会社は、安定的に儲かっているのです。

焼肉　＝　スタンダード
ホルモン　＝　マニアック

改めて自分のお店を分析すると、少しニッチ過ぎるように思います。

見たことも聞いたこともないホルモンの数々
ビールはプレミアムビール
サワーは子宝リキュールシリーズ限定
マッコリは本場韓国の味

これらの他店にはないこだわりが、毎日のように来てくれる超常連様を産んでいるのですが、
まだまだ市場が追いついていないのを感じています。

少し前から取り組んでいますが、
まずは、お酒を旬な分かりやすいものにしていきます。

今回のJINROマッコリや、トリスハイボールなどそれです。

スタンダードとマニアックのバランスを考えながら、
お客様に高品質な商品、新たな価値を提供し続けていくお店にしたいと考えます。


今回は未来の自分に対する備忘録でした。
長くなりすみません。

それでは


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