2011年3月21日月曜日

3月20日 南三陸町 炊き出し備忘録












2011年3月20日(日)
南三陸町に炊き出しに行ってきました。

山間の川沿いの道を走り、少し下ってきたなあと思ったら
急にあたりの様子が変わりました。

信じられない量の瓦礫と、林の中にぶら下がっている無数の衣類、
進めば進むほどその量が増え、しまいには車までぶら下がっています。

言葉を失うとはこのことです。

テレビで見ていた光景が目の前に広がっていましたが
それがあまりにも凄すぎて映画のセットのように見えて現実だとは受け止められませんでした。
(帰りにもう一度通りましたが、やはり映画セットにしか見えませんでした)

先導の車に付いていきながらゆっくりと進んでいきましたが、
すぐ近くに海があるのがとても怖くここで津波が来たら絶対に逃げられないなとなぜか冷静に考えている自分が不思議でした。

被害の大きい海沿いを抜けるとまた山間の道になり、あるところから急に何事もなかったような風景が続きます。

しばらく走ると大きく立派な体育館があり、そこが避難所となっていました。

そこは想像していたような悲惨な環境ではなく
自衛隊や医療関係者、マスコミやボランティアなどが多くいて
パッと見は凄く都会的な印象を受けました。

実際に被災者の方々を近くで見てみると色々なことに気づきました。

1週間以上お風呂に入っていないので
思春期の子供たちの多くは顔中にニキビを作っていました。
かわいい女の子も化粧などできないので、ニキビを上手に髪で隠しているのが印象的でした。

それでも、幸い食料が足りているらしくそこまで緊迫感があるようには見えませんでした。
(これは、当日天気が良く、温かかったのも要因かもしれません)

施設の中の体育館は支援物資で溢れていました。
その中には賞味期限の短い物も多く、全て捌ききれないのではないかと心配になるくらいでした。
(野菜、果物、パン、おにぎりなども山積みでした)

自衛隊のトラックで私たちのいる間も数回物資を積込みどこかに運んでいましたが
届く物資のほうが多いようでした。

南三陸町は、テレビで大きく取り上げられたので注目され一気に物資が集まったのだと考えられます。

途中、棺桶が運び出せれる光景を2回くらい見ました。

炊き出しは、設備の容量不足もあり少し時間がかかりましたが、
JCの奇跡的なチームワークで見事に温かい食事を提供することが出来ました。

玉こんにゃくというファーストフード的な食材も単調な避難所生活に明るさを与えたように見えました。
JCメンバーの縁日での売り込みのような行動も若者を中心に笑顔を引き出していたようでした。

この炊き出しでは、2人のおじさんがずっと手伝ってくれました。
ラーメンをやっていた方だそうです。
お店が流されてしまったと聞きました。
今まで毎日やっていたことをやることで落ち着くのかなと感じました。
(私も一応飲食人なので、このおじさんを直視することが出来ませんでした)

炊き出しが終り撤収している間にどんどん気温が下がってきました。

避難所は、電気、ガスがないので暗くなると全く様子が変わるのだろうなと想像できました。
(灯油などはあるようなので、寒さはしのげるようでした)

全ての任務が終わり、帰ろうとしている時
あのおじさんが飴玉を配ってくれました。

私はいらないから避難所の皆さんで分けてくださいと失礼にも断りました。
それでもそのおじさんはいいからと私に飴玉をくれました。

忘れられない1日です。

今回の体験で多くのことを学びました。
分析もしていますがここには書きません。

一人ひとりは無力です。
だからこそ全面的に協力し合うことが大切です。

以上、個人的な備忘録として書きました。


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